vol.4 当事者型市場原理

2024年4月8日月曜日

福祉構造

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当事者型市場原理とは?

前回、三大市場原理論について語りました 

三大市場原理論は

1、当事者型市場原理

2、サービス提供者型市場原理

3、第三者型市場原理

の3つの市場原理があり、1つめの当事者型市場原理が弱いと業界が機能しないという内容でした

前回 三大市場原理論

ではなぜ当事者型市場原理が弱いと業界が機能しないのでしょうか?

また当事者型市場原理の市場原理基準「実益」にかんしても説明していきたいと思います


YouTubeで例えてみる

当事者型市場原理の市場原理基準「実益」とはなんでしょうか?

YouTubeで例えてみましょう

YouTubeにLifeSecurityチャンネルというチャンネルがあります

そのLifeSecurityチャンネルの配信者が、サービス提供者

LifeSecurityチャンネルの視聴者が、当事者になります

またLifeSecurityチャンネルの配信者でも視聴者でもない人達は、第三者になります

この3つの立場で1番強いのはどの立場でしょうか?


答えは「当事者」です


YouTubeでつよい市場原理は?

3つの立場のなかで当事者型市場原理がつよいと言えます

え!??でもYouTuberのほうが収入も上げているし、人気もあるし視聴者って影薄いよね?って言う人もいるかも知れません

しかし確実に市場原理が強いのは当事者型市場原理です

LifeSecurityチェンネルが面白いかは別として、YouTuberさんの中にYouTubeで大成功して豪邸を建てる人もいます

そんな大人気チャンネルであってもYouTubeという業界は当事者型市場原理が強いといえます


「市場原理が強い」とはなにか?

YouTubeで年収1億円を上げているYouTuberがいたとします

生放送のときも「スパチャよろしく〜♪」と言うと、視聴者からスパチャが相次ぎあっという間に数十万円の利益が上がります

過疎化が進むLifeSecurityチェンネルと違い、そのチャンネルの勢いはすごいです

テレビにも出演し、そのテレビ局の女子アナとも交際があります

視聴者の大半は年収300万程度で、それでもファンの人はそこからスパチャの数千円を捻出しています

これだと視聴者よりYouTuberのほうが立場が強いように思えます

しかしYouTubeでもっとも市場原理が強いのは「当事者」です

三大市場原理論でいう市場原理が強いという意味は、どの立場が1番お金や地位を得ているか…ではありません

それはなにかというと、どの立場が「強制力をもっているか」という意味です


強制力は当事者がもっている

大成功したYouTuberでも、どうにもならないことがあります

それを視聴者さんに視聴を「強制する」ことです

いくら知名度あっても、高い収入を持っていても、視聴者さんに動画視聴を強制すること不可能です

あくまで動画や生放送が視聴者にとって面白いから、視聴者が見ているだけであって配信者側が強制力も持っているわけではありません

視聴者に気に入られなければ収入を得られないという大変過酷なルールでYouTuberは生きています

また大成功YouTuberとLifeSecurityチェンネルの違いはなんでしょうか?

お互いYouTuberをやっているのに、各動画の再生数が大成功YouTuberは平均100万再生、LifeSecurityチェンネルは平均100再生です

この1万倍の差は当事者(視聴者)の評価の違いです

大成功YouTuberは強制力をもっているのではなく、視聴者の「実益」にかなった動画を配信しているだけで、立場が強いのは当事者となります

市場原理が強いとは、当事者、サービス提供者、第三者のうち、どの立場が強制力をもっているかという意味です


当事者は「実益」で動く

当事者は実益で動きます

それを別の言い方で言えば「当事者型市場原理の市場原理基準は「実益」である」ということもできます

民間企業が行政よりサービスがいいのは偶然ではありません

民間企業は消費者(当事者)に強制力をもっているでしょうか?

大半の民間企業は無理やり消費者に商品を売ることができません

消費者の実益にかなう商品を販売しないと商品が売れず、YouTuberと一緒で収益を得ることができません

そうなると商品の品質がどんどん良くなっていきます

あなたが消費者(当事者)だった場合、商品を購入する基準はなんでしょうか?

それはすべての消費者が「実益」があるかないかで判断しています

「実益」とは自分自身が商品を購入して、得するかどうかということです

当事者型市場原理が強い場合、当事者が強制力をもっているますので良いサービスが生き残り、業界のレベルもどんどんアップしていきます

当事者型市場原理が弱い場合、当事者が強制力をもっていないので、おかしなサービスが横行したります

それが福祉業界の現状です


次回予告

今回は三大市場原理論の1つ

当事者型市場原理と当事者型市場原理の市場原理基準「実益」について説明しました

次回はサービス提供者型市場原理について説明します

サービス提供者型市場原理の市場原理基準は「整合性」です

次回もお楽しみに


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