低レベル業界共通項 不求能力
低レベル業界共通項の1つめは「不求能力」です
これは簡単にいうと「能力が求められない」という意味です
低レベル業界では能力が求められません
なぜ能力が求められないのか?
なぜ低レベル業界は能力が求められないのでしょう?
能力が求められなければ、ちゃんとしたサービスはできないはずです
例えば医者になるのに医師免許がいらなかったり、弁護士になるのに司法試験を受けなくてもよかったりしたら、あなたは医療を受けたり、弁護士に法律相談したりするでしょうか?
高いレベルのサービス…という以前に、ちゃんとした最低限のサービスをするのに能力や知識や経験は必要なのです
しかし低レベル業界は能力自体が求められていない現状があります
能力が求められない理由はいくつかあります
理由1 当事者型市場原理が弱い
能力が求められない理由の1つは、当事者型市場原理が弱いことがあげられます
当事者型市場原理が弱いということは、逆に言えばサービス提供者型市場原理が強いということです
当事者(サービス利用者)からすれば、サービス提供者が高い能力をもっていることは利益があります
しかしサービス提供者側からすると能力が求められると利益を損ないます
就職したり仕事をする場合、能力が求められなかったら楽ではないでしょうか?
一流大学を出ていなくても大企業に就職出来たり、資格がなくても資格が必要な仕事ができたら、仕事のハードルが下がります
当事者型市場原理が弱ければ、サービス提供者の利益が優先され能力は求められなくなります
理由2 第三者型市場原理が強い
能力が求められない理由のもう1つは、第三者型市場原理が強いことがあげられます
理由1と一緒でこちらも当事者型市場原理が弱いのですが違いがあります
理由1はサービス提供者型市場原理が強いのが原因ですが、理由2は第三者型市場原理が強いのが原因です
第三者型市場原理が強い場合は、サービス提供者は当事者(サービス利用者)ではなく第三者に気を使います
だいたいこのような場合はサービス提供者型市場原理も強いのですが、さらに第三者型市場原理が強い場合も当事者(サービス利用者)の利益は優先されません
第三者は直接サービスを受けないので、サービス提供者の能力を吟味することは非常にまれです
第三者さえ納得すればサービス提供者は利益を損なわないので、能力が求められることはありません
理由3 善意障害の巣窟になっている
善意障害の巣窟となっている低レベル業界では善意があれば能力は求められないことになっています
善意障害の考え方としては、善意で何かをすれば相手が喜ぶと思い込んでいる場合があります
善意障害は善意でやることが重要であって、サービスに必要な能力は考慮しないことが多いです
福祉業界のように善意がすべての業界は能力が求められません
善意障害については、まだちゃんと説明できていないのでいずれ詳しく解説したいと思います