vol.36 低レベル業界論3 不求責任

2025年3月12日水曜日

低レベル業界論

t f B! P L



低レベル業界共通項 不求責任

低レベル業界共通項の2つめは「不求責任」です

低レベル業界では責任が求められません

もっというと責任という概念自体がないかのようになっています


なぜ責任が求められないのか?

なぜ低レベル業界は責任が求められないのでしょう?

責任が発生しないという事は、その業界は何をしてもお咎めはないということです

責任が発生しなければサービスの質は決して上がることはありません

サービス内容が悪くてもミスをしてもサービス提供者側は困らないので、良心が痛まなければサービス提供者側はある意味働きやすいといえます

低レベル業界は根本的に責任が求められていない現状があります

責任が求められない理由はいくつかあります


理由1 当事者型市場原理が弱い

責任が求められない理由の1つは、当事者型市場原理が弱いことがあげられます

当事者が弱いという事は、裏を返せばサービス提供者側が強いことがほとんどです

当事者の立場が弱ければ、当事者に不利益なことをサービス提供者側しても責任を追及できません

当事者側は困りますが、責任を追及できない状況というのはサービス提供者側にとっては非常に利益があります

当事者型市場原理が弱ければ、サービス提供者の利益が優先され責任は求められなくなります


理由2 第三者型市場原理が強い

責任が求められない理由のもう1つは、第三者型市場原理が強いことがあげられます

理由1と一緒でこちらも当事者型市場原理が弱いのですが違いがあります

理由1はサービス提供者型市場原理が強いのが原因ですが、理由2は第三者型市場原理が強いのが原因です

第三者型市場原理が強い場合は、サービス提供者は当事者(サービス利用者)ではなく第三者に気を使います

だいたいこのような場合はサービス提供者型市場原理も強いのですが、さらに第三者型市場原理が強い場合も当事者(サービス利用者)の利益は優先されません

第三者はサービスを受けません、その名の通り第三者だからです

サービス提供者側が責任をとらなくても、サービスを受けない第三者は困らないため第三者型市場原理が強い場合も責任は追及されません

第三者さえ納得すればサービス提供者は利益を損なわないので、責任が求められることはありません


理由3 善意障害の巣窟になっている

善意障害の巣窟となっている低レベル業界では善意があれば責任は求められないことになっています

善意障害の考え方としては、善意で何かをすれば相手が喜ぶと思い込んでいる場合があります

善意障害と責任は非常に相性がわるいです

善意障害は好意で相手に何かすることは必ず良いことと思っているので、そもそも責任を取るという発想はありません

相手が喜ぶのは当たり前で、サービス内容で相手に迷惑をかけても責任をとらなければという概念も気持ちもありません

福祉業界のように善意がすべての業界は責任が求められません

善意障害については、まだちゃんと説明できていないのでいずれ詳しく解説したいと思います


理由4 罰則がない

罰則自体が存在しない場合もあります

その業界自体で責任を取るシステムが存在せず、またそれがその業界の常識になっている可能性もあります

なのでわざわざ責任を取ろうという人はほとんどいません

法的には違法でも、法律が実質的に無効化されている場合があります


Translate

QooQ