vol.37 低レベル業界論4 不求評価

2025年3月20日木曜日

低レベル業界論

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低レベル業界共通項 不求評価

低レベル業界共通項の3つめは「不求評価」です

低レベル業界では評価が求められません

評価が求められないという事はどのような事かといいますと、サービス内容を利用者が評価できないという事です

サービス提供者が自分たちで勝手に「このサービスは良い」とか判断していたりします


なぜ評価が求められないのか?

なぜ低レベル業界は評価が求められないのでしょう?

「あのサービスよかった」「この前のサービスはひどかった」など低レベル業界ではサービスを利用者が評価するができません

では誰が評価をするかというとサービス提供者または第三者です

サービスを受ける当事者が、サービスを評価できないため業界のレベルが上がることはありません

低レベル業界は利用者側の評価が無視されている現状があります

評価が求められない理由はいくつかあります


理由1 当事者型市場原理が弱い

評価が求められない理由の1つは、当事者型市場原理が弱いことがあげられます

当事者がサービス提供者側を評価するには、ある程度当事者が強い立場でなくてはなりません

当事者の立場が弱ければ、当事者がサービスを評価しても無視される現状があります

しかしサービス提供者側からすれば逆に非常に有利な状況になります

低評価を当事者がつけられないわけですから…

当事者型市場原理が弱ければ、サービス提供者の利益が優先され評価は求められなくなります


理由2 第三者型市場原理が強い

評価が求められない理由のもう1つは、第三者型市場原理が強いことがあげられます

理由1と一緒でこちらも当事者型市場原理が弱いのですが違いがあります

理由1はサービス提供者型市場原理が強いのが原因ですが、理由2は第三者型市場原理が強いのが原因です

第三者型市場原理が強い場合は、サービス提供者は当事者(サービス利用者)ではなく第三者に気を使います

だいたいこのような場合はサービス提供者型市場原理も強いのですが、さらに第三者型市場原理が強い場合も当事者(サービス利用者)の利益は優先されません

評価は本来、当事者がするものです

そのサービスを利用した本人でないと、そもそもそのサービスの評価はできません

第三者がそのサービスの評価は受けていない以上、分かるわけはないのです

しかし第三者が1番強い立場の場合は、サービス提供者側は第三者に自分たちのサービスの良さを説明します

当事者は置いてけぼりを食らい、なぜか第三者が評価をすることになります

第三者さえ納得すればサービス提供者は利益を損なわないので、評価が求められることはありません


理由3 善意障害の巣窟になっている

善意障害の巣窟となっている低レベル業界では善意があれば評価は求められないことになっています

善意障害の考え方としては、善意で何かをすれば相手が喜ぶと思い込んでいる場合があります

善意障害の考え方と評価の考え方は全く違います

当事者にとって評価とは、当事者にとってどれくらい実益があるかです

サービス提供者側の気持ちや努力ではありません

しかし当事者のその考え方は、善意障害からすると非常に相性がわるい考え方です

善意障害は自分の行為だけが大事であり、相手が困っているかは興味がありません

福祉業界のように善意がすべての業界は評価が求められません

善意障害については、まだちゃんと説明できていないのでいずれ詳しく解説したいと思います


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